概要[編集 | ソースを編集]

カルグクス(칼국수、Kalguksu)は韓国の麺料理の一種類である。カルは包丁を、グクスは麺を意味し、麺の生地を包丁で切ったという意味である。材料によって色んな種類がある。

歴史[編集 | ソースを編集]

1607年の朝鮮時代の料理本である「閨壼是議方」でカルグクスの起源とみられる「切麵」という麺料理が出てくる。小麦粉を麺の材料とする今のカルグクスとは違い、蕎麦を材料にしていた。その後の記録は日本統治時代である1920年代~1940年代の料理本によると、麺の作り方は同じだが、料理方法は現代のものとは異なる。現代は汁に麺を入れて煮るが、当時の方式では汁と麺を別々に煮ていた。現代の料理方法は朝鮮の独立以降作られたとみられる。慶尚道の一部地域では汁と麺を別々に煮る方法を使っている。

特徴[編集 | ソースを編集]

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名前の通りに麺の生地を包丁で切るのが特徴である。小麦粉で作った厚い生地を切るのが一般的で厚い麺が普通であるが、薄い麺で作る場合もある。

蕎麦、うどん、ラーメンなどの汁と麺を別々に煮る他の麺料理とは違い、汁に麺を入れて煮るのが一般的で汁がどろりとしている場合が多い。慶尚道では汁と麺を別々に煮る店もたまにある。

麺の形を除くとスジェビと料理方法が大体同じである。

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汁は地域によって大きく異なる。慶尚道では煮干しを、全羅道では海産物や貝を、京畿道では煮干しと鶏肉を、江原道ではコチュジャンテンジャンなどを使って汁の味を出すことがよくある。

種類[編集 | ソースを編集]

  • アサリカルグクス:アサリが入ったカルグクス。
  • タッカルグクス:鶏肉を入れたカルグクス。明洞にある明洞餃子という店が有名である。
  • トゥルケカルグクス:トゥルケが入ったカルグクス。
  • ジャンカルグクス:コチュジャンテンジャンなどが入った江原道に由来するカルグクス。

余談[編集 | ソースを編集]

  • カル(칼)は包丁を意味する言葉なので、過去には英語の翻訳で「Knife Noodles」や「Knife-cut Noodles」などの名称も使われたが、今は韓国が標準表記を決めて「Kalguksu」や「Noodle Soup」の表記が主に使われる。
  • 韓国では「包丁が入っている料理」としてギャグの素材に使われる時がある。もちろん、実際の意味は「包丁で麺を切った料理」である。
  • カルグクスは一般的に平たい麺の形をしているので、韓国ではイヤフォンなどのケーブルが平たい場合、「カルグクスケーブル」と呼ばれる。
  • 海に近い地域では海産物や貝をいっぱい入れたカルグクスをよく目にする。
  • アイドルグループのSTAYCスミンの好物である。