概要[編集 | ソースを編集]

バナナウユ(바나나맛우유)は1974年6月からピングレ社より発売されている加工牛乳である。 正式名称を直訳するとバナナ牛乳ではなくバナナ味牛乳であるが、韓国でも日本でも味(맛)は抜いて、バナナウユと呼ぶ場合がほとんどである。

歴史[編集 | ソースを編集]

1970年代、当時の政府が健康対策の政策の一環として牛乳の生産を開始し、給食でも牛乳を出すようになった。しかし当時の人々には慣れない白い牛乳に対する拒否感があった。そこで当時の政府が「国民が好む牛乳を開発せよ」との令を下したのである。 バナナは当時輸入制限のかかった貴重な果物であったが、このバナナの味を全国民に伝えたいという思いからバナナウユが企画された。 そしてバナナウユはリリース直後から大人気を博し、加工牛乳の販売第1位へ輝いたのである。 現在バナナウユは加工牛乳市場でマーケットシェア80パーセントを誇っており、まさに韓国を代表する加工牛乳であると言える。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 発売当時はバナナ成分は全く入っていなかったため、法律上バナナ牛乳という名前をつけることができず、バナナ味牛乳というネーミングとなった。現在は法律が変わりバナナ成分が入っていなければバナナ味牛乳と名付けることも不可能になった。
  • バナナウユは2010年にバナナ果汁1パーセントを添加してバナナ味牛乳の名前を維持することができた。万が一これに失敗していたら「バナナの香り牛乳(合成バナナ香添加)」などという商品名になってしまうところであった。
  • コンビニではよっぽどのことがなければバナナウユの割引はしないが、それでも他の牛乳とは次元の違う売上を記録している。そのため店主やアルバイトの間ではバナナウユの廃棄が出るコンビニは商売がうまくいっていないコンビニだという認識があるようだ。
  • 今まで広告に起用された芸能人は、キム・レウォン少女時代イ・ミンホアイユーなど、錚々たる顔ぶれである。
  • 2012年に日本進出したものの、あまり売れなかった模様である。現在は撤退している。なおこの時は韓国で流通しているものと同じプラスチックの容器ではなく、紙パックでの販売であったため、オリジナルとは味が少し違うように感じられたという意見も散見される。プラスチック容器でのリベンジマッチを応援したいところである。なお中国ではオリジナルと同様のプラスチック容器で流通している。
  • 日本で銭湯から出た後にフルーツ牛乳を飲みたくなるのと同じように、韓国でも銭湯から出たらバナナウユを飲みたくなるようである。