概要[編集 | ソースを編集]

南怡島(ナミソム、남이섬)とは韓国の北漢江の中にある島。島の中には韓国の代表的な観光地が人工的に作られている。韓国観光公社が選定した「韓国人が行くべき観光100選(2017〜2018)」の一つである。韓国人が行くべき観光100選
観光地の運営は自治体ではなく株式会社ナミソムで行っている。南怡島を「独立宣言をしたナミナラ共和国」というコンセプトで運営し、年間会員証はパスポートの形である。そして国民や国旗、国歌まで制定されている手の込みようである。
南怡島の住所は「江原特別自治道 春川市 南山面 芳荷里 198番地[1]」であるが、加平郡に近いため[2]、訪れる時には加平駅を利用するのが良い。
日本では冬ソナのロケ地として非常に有名である。
歴史[編集 | ソースを編集]
南怡島は元々は陸地であったため洪水の時だけ島になったが、1944年大日本帝国[3]が加平に淸平ダムを建設してから、川の水位が上がって完全な島になった。
地名の由来は元々「前の島」という意味で南島と呼ばれた島が、南怡島の北側の坂に朝鮮初期の武将であるナミ将軍が埋められているという昔話によって南怡島と名付けられた。南怡島にはナミ将軍の墓があるが、実際にナミ将軍が埋められている場所は華城市にある。朝鮮時代には反逆罪で処刑された人は墓を作ることが出来なかった。子孫が墓を作るのを禁止されていたためである。そのため偽の墓を作り本物の墓を守ろうとしたのである。
現在南怡島は観光地として有名になった。1970年代から北漢江沿いの行楽地として人気を集め、1979年から1989年まではMBC江辺歌謡祭[4]が南怡島で行われた。2000年代からはKBSドラマ冬のソナタを南怡島で撮影したため、韓流ファンの観光地として有名になり、韓国人のみならず外国人もよく訪れる場所になった。
交通[編集 | ソースを編集]
南怡島は橋がない島なので車で入島するのは不可能である。入島方法は二通りで、フェリーに乗る方法とジップラインというアトラクションを利用する方法がある。
入島するためのフェリーの船着き場は、加平駅から1.6kmほどの距離がある。歩くと30分、タクシーに乗れば5分ほどである。市内バスも通ってはいるものの、本数が少ない。ちなみにソウルから加平駅までは鉄道で1時間で到着できるので、ソウルから日帰り旅行の場所でピッタリである。地下鉄を乗ったら安い値段で行けるが、大変なので鉄道を推薦する。
フェリーの所要時間は8分ほどであり、往復で大人16000ウォン、中高生または70歳以上は13000ウォン、小学生以下は10000ウォンであり、団体割引もある。
2010年にできたジップラインという高さ80メートルのアトラクションでは、加平側から南怡島側までロープをつたい滑り落ちるような方式で、なんとたった1分で入島することが可能であり、値段は49900ウォンである。
なお南怡島は人気のある観光地であるため、南怡島付近の交通は時折混雑する。
島内の交通手段は汽車のアトラクション、ツアーバス、レンタル自転車、徒歩などである。
観光[編集 | ソースを編集]
「独立宣言をしたナミナラ共和国」というコンセプトを掲げて運営しているユニークな観光地である。
ソウル、チェジュ島、釜山の次に外国人が多く訪れる観光地である。明洞のように韓国人よりもむしろ外国人に人気のある行楽地だと言える。 ムスリムの観光客も多いため、島内にはイスラム祈祷室やハラールフード認証された飲食店も存在する。
案内パンフレットは韓国語、英語、中国語、日本語、タイ語、マレーシア・インドネシア語、ベトナム語、ミャンマー語、ロシア語、スペイン語の10言語に対応している。
散歩路、レストラン、公演場、動物(ウサギ、孔雀、リス、ダチョウなど)、庭園、お土産の店などがあって観光地でピッタリだ。色んな背景で写真を撮ってる人が多い。
島なので陸路では接近が不可能で、船に乗って入る。船は午前8時から夜9時までだ。午前9時から午後6時までは10~20分間隔で、他の時間には30分の間隔で運行する。状況によって運行時間が変わることもある。
島の中には「ホテル・ジョングァンル(호텔 정관루)」というホテルがある。本館の客室は画家、工芸家、作家などの芸術家が直接飾って同じ部屋がないのが特徴である。ホテルの客室を見るのはこちらで
島の中央には鉄道があって片道4000ウォンで利用ができる。鉄道が長くないので歩くこともできるが、列車に乗るのも意外に楽しいので試してみるのも良い。船着場から島の中央まで行ける。
バスを利用したら島の一回りができる。色んな説明もしてくれるが、韓国語の説明しかなさそう。
島の中央には絵本の図書館、子供の遊び場、レストラン、カフェ、レンタル自転車、とても有名なメタセコイアの道などがある。メタセコイアの道辺りには冬ソナに出た自転車が展示されている。
島には冬ソナの初キスの場所もある。
色んな動物を見るのができる。ウサギとリスがいっぱいいる。孔雀も道端でよく見える。ダチョウもいるが、ダチョウは柵に囲まれている。昔には自由の体だったが、観光客の弁当を奪ったりして囲まれたそうだ。ダチョウの別名は「깡패타조(ヤクザダチョウ)」である。
ジェイソン・ムラーズが南怡島で公演をしたことがある。
料金[編集 | ソースを編集]
2023年9月基準
- 入場料: 16000ウォン(フェリーの値段が含めてる)
- ジプライン: 49000ウォン(出る時のフェリーの値段が含めてる)
- 駐車料金: 12時間で6000ウォン(島外に駐車場がある)
- バス: 8000ウォン
- 列車: 4000ウォン
- 自転車: 1人用1時間: 8000ウォン、2人用1時間: 16000ウォン、電気自転車(1人用1時間): 16000ウォン
- スワンボート(30分): 15000ウォン(2人)、20000ウォン(3人)
- ベビーカーのレンタル(24ヵ月以下の子供、観光案内所にて):3000ウォン
Naverなどのサイトで予約をしたら10%ぐらいの割引いができる。でも1日以前に買う必要があるみたい。
島の中のレストランはけっこう高い。共和国の物価は高い
余談[編集 | ソースを編集]
- 野生動物がとても多い。
- 夏に行ったら、メタセコイアの道の辺りに蚊がいっぱいいる。